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タイ料理のステキをはじめ、食材やハーブ、文化など。タイの魅力を色々な視点から切り取ってご紹介。タイの空気が香るような情報をイラストとともにお伝えします。

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タイの麺料理のお話

タイの麺料理のお話

お手軽に食べられるのに、とっても奥深いのがタイの麺料理。
麺の種類も豊富で、具やスープの組み合わせも自由自在。
自分スタイルに決めるところが、なんともタイらしいと思いませんか?
 
タイのお店にはいくつもの麺があり、
オーダーは麺の種類を選ぶことから始まります。
タイの麺は、米麺の総称「クイッティオ」が主流。
麺の幅によって違うセンミー(細)・センレック(中)・センヤイ(太)
・小さな正方形のクイチャップ・マカロニのように短いキアムイーなど、
麺の種類によって、生麺・半生麺の違いもあります。
中華麺は「バミー」と言い、 小麦が原料のちぢれ麺で、日本のラーメンに近くコシがあります。
春雨も麺という位置付けで食され、日本の乾燥したものとは違い、
生で透き通ってツルツル・モチモチした食感が特長です。
 
お店では、ショーケースに並んだ麺をチョイスし、
次にスープと具材を選びます。
自分のメニューが決まれば、後はお好みで4つのテーブル調味料
「クルアン・プルン」で調味していただきます。
ところが、麺料理のお店なのに、麺なしで食べている人もいるのです。
これを「ガオラオ」と言い、具とスープだけ、もしくはスープなしの
「ヘン」を注文してもOKなのです。
「ガオラオ・ヘン」と注文すると、
麺もスープもないおかずのようなものが出てくるので、
この場合はご飯を別に注文できるのです。
 
タイでは、麺料理を主食として食べるのもよし。
10時、15時のおやつ(?)、そして夜食として食べるのもよし。
とされ、1杯分が日本の麺料理の1/3~1/4程度の量なので、
女性でも2杯、3杯と食べるのも当たり前なのです。
一度にいろいろな麺や味を選べてうらやましい!
と思うのは私だけでしょうか。
バリエーション豊かな組み合わせと、
自分に見合った量でいろいろ楽しめるタイの麺料理。
後は麺をズルズルすすらないことを覚えておけば、
あなたもタイヌードルマスター間違いなし!

[イラスト]おおのきよみ:イラストレーター。1999年タイを拠点に7ヶ月間アジア各国を巡るスケッチ旅行に出掛け、帰国後、主に旅行関連の書籍で活動を開始する。現在も絵を描きながら旅を続け作品を発表している。著書に「おもちかえりアジア」(情報センター出版局)等。

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