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タイ料理のステキをはじめ、食材やハーブ、文化など。タイの魅力を色々な視点から切り取ってご紹介。タイの空気が香るような情報をイラストとともにお伝えします。

画鋲

スパイスのお話

スパイスのお話

タイカレーといえば、グリーン・レッド・イエローと
色鮮やかなことも魅力のひとつ。
この色の違い、それぞれのペーストを作る時に使われる食材に
ヒミツが隠されているのです。
タイカレーの味を決めるペーストは、
レモングラスやタイ生姜などのフレッシュな
タイハーブとにんにく、赤小玉ねぎ(ホムデン)、
様々な唐辛子やドライスパイスなどを
使って作られていて、市場で買うことができます。
 
グリーンカレーペーストの特長となるのは、大小2種類の緑の生唐辛子。
小さい唐辛子は辛さと香りを、大きい唐辛子は辛さに加えて
色や甘みを出す役割があります。
さらに、クミンや唐辛子の葉やバジルを使って、
あの緑の色を鮮やかに仕上げているのです。
一方、レッドカレーペーストには、赤色の乾燥した唐辛子が使われます。
グリーンカレーペーストと同じく、大きさの異なる唐辛子と
たっぷりのフレッシュハーブがそれぞれの役割を果たしています。
イエローカレーペーストは、グリーンやレッドとは大きく異なり、
カレー粉、つまりターメリックやコリアンダーシードなどの
ドライスパイスが多く使われるのが特徴で、黄色の素となっています。
 
これらのペーストを炒めて香りを出して具を加え、
ココナッツミルクやナムプラー(タイの魚醤)で味を整えれば
タイカレーの完成です。
 
この3色のカレーは一般的に、
グリーン>レッド>イエローの順で辛いと言われます。
グリーンは爽やかな辛さが刺激的、レッドはヒリヒリした辛さ、
イエローは日本のカレーに近い辛さが特徴です。
辛さの違いもまた、
タイカレーが日本で魅了される所以ゆえんでしょう。

タイカレー レッド

タイでは、グリーンカレーと並んで定番のレッドカレー。刺激的な辛さとタイハーブの爽やかな香りが食欲をそそります。タイ産マンゴーがとろけた濃厚な味わいです。

[イラスト]おおのきよみ:イラストレーター。1999年タイを拠点に7ヶ月間アジア各国を巡るスケッチ旅行に出掛け、帰国後、主に旅行関連の書籍で活動を開始する。現在も絵を描きながら旅を続け作品を発表している。著書に「おもちかえりアジア」(情報センター出版局)等。

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